日銀バランスシートとFEDバランスシート比較


最新の日銀バランスシートとFEDバランスシートを見比べると
日銀のデータはここに
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2019/ac190120.htm/

買い上げた国債が 469,511,385,539 千円あります。
一方発行銀行券(現金)は107,134,096,005千円です。
一方当座預金は、386,795,287,340千円です。


一方FEDのデータはこちらにあります、
https://www.federalreserve.gov/releases/h41/current/h41.htm#h41tab1

買い上げた債権は3,855,356M(そのうち米国債$2,220,219MMBS $1,632,729M)です。
Federal Reserve Note(現金) は$1,657,729M
FEDの当座預金口座残高は$2,091,685M、












表にまとめるとこういう具合です。


所有債権銀行券当座預金残高(銀行券)/(債権)(当座預金)/(債権)
日銀(兆円)46910738623%82%
FED(B$)38551657209143%54%

これを見て日米比較をすると、日本は買い上げた国債代金の大半は当座預金にあり、一方米国ではかなりな部分が金融システムに注入されています。

日米ともに通貨発行は国債を裏付けとしており、中央銀行は国債を持つことで通貨発行してきました。そのため、量的緩和が始まる前から一定量の国債を持っています。下のチャートから大雑把に量的緩和で買い増した債権を推測すると、こういう具合です。

日本 469-100=400兆円
米国 3,855ー800=$3T

ということで日米ともに量的緩和を進めてきましたが、その資金の行き先を見ると日本はほとんどが当座預金に積まれたままで市中に出回らず、一方米国ではかなりな部分(約1/3)が市中に流通したようです。ということは米国の場合QTは単なる心理的効果だけでなく、実際に市中の流動性を一定額削減しているようです。当然満期債権を買い増さないわけで長期金利には上昇圧力がかかるでしょう。



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