CMEゴールド先物証拠金の推移

追伸:ここにデータ開示してました。
https://www.cmegroup.com/clearing/risk-management/historical-margins.html



常々ゴールド先物市場の証拠金の変遷が気になっていたのですが、CMEのHPを過去にさかのぼって調べるのは随分と手まで、私の手におえませんでした。ところが最近ロイターがこのゴールド先物市場証拠金の2009年以来の推移を解説しました。
https://uk.reuters.com/article/uk-gold-margins-cme-factbox/gold-margin-changes-by-cme-since-2009-idUKKBN21B3FT

このデータをグラフにしてゴールド先物ポジションと重ねてみるとこういう具合です。OpenInterestが増加して市場が加熱すると証拠金を増やすことで相場を冷やしていることがよくわかります。最近の証拠金増加はあまりに急激なもので、ゴールド先物市場のレバレッジ率はもうx20を切っています。そりゃ、だれも手持ちの資金には限りがありますからポジションを減らすのも納得です。

GLDと重ねてみるとこういう具合です。これをみて先物価格が今後どうなると思います?

ここで気になるのは2019年12月後半にゴールド価格が急上昇したことです。ソレイマニ将軍暗殺は年が開けてからですし、中国のコロナ騒ぎがニュースになったのは1月半ばです。誰かが何かを知っていたのか・・・・?この上昇の源はアジアの現物市場とも言われています。

もし私が映画 Wuhan Coronaのシナリオを作るなら、こういうプロットを入れたい。

11月末に武漢病毒研究所の研究員が武漢コロナと思われる症状で亡くなっています。
12月半ばには武漢病毒研究所所長が北京政府からの指示で所員に箝口令を引き、亡くなった研究員をHPから削除しました。
12月半ばから上海黄金取引所で多量のゴールド現物引き出しが始まる、その黒幕は政府高官・・・・・。
1月初めには、中国海軍大学で発熱者の立ち入り禁止例が出て、門で検温が始まる。


もっと長期のゴールド価格と証拠金の関係はこういう具合です。

2009年始めにゴールド相場は$800/オンスでしたから、当時もレバレッジ率はx20程度だったんですね。2011年半ばに証拠金を急上昇させて相場天井を作っています。現在の証拠金急増もこのときに似ているようにも見えます。これをみていると八百長市場で胴元が自由に相場を動かしているという感じです。証拠金取引ですものね。現物ならこういうことはできません、古典的な需要と供給の関係で相場が動くはずです。

ここでふと思ったのですが為替先物も証拠金を変えることで相場を動かすことができるのでしょうね。残念ながら為替先物の証拠金変遷データは持ち合わせていません。

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