ゴールド先物投機筋が加熱したその後

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ゴールドの相場形成市場には主要なものが3つあります。現物売買、ゴールドETF、ゴールド先物。あとのものほど短期的に大きなポジション変化が置きます。



先物投機筋が加熱してロングを400K以上積み上げたのは過去3局面です。どれも今回のブル相場の中であり、最初は2016年夏、二度目が2017年秋、そして現在です。

このブログでゴールドに関する読み物記事を紹介しますが、そういう人たちは世の中の景気全般とか金融情勢のファンダメンタルズに基づく議論をしているものが大半です。だからこそ面白いわけです。

一方ゴールド先物投機筋はそんなことは意に介しません。ニュース、大統領発言、為替、金利等々のなにかのキッカケにポジションを大きく変えます。なにしろ彼らは30xとか40xの超レバレッジ証拠金取引をしています。もし意図したトレンドとは逆に3%も相場が動くと投じた資金がゼロになります。注目するのは常に短期的トレンドです。

これまで投機筋ロングが400K枚超と加熱した2回の局面ではその後熱がさめて300K枚前後までポジションを減少し一旦谷を迎えています。そこから次の山登りが始まります。

投機筋ロングが400K枚超となったときの加熱感を200DMAでみると、現在は16%乖離しており、2016年夏に負けないほどの加熱です。過去二回を見ると投機筋ロングが400K枚超となった後、GLDは18%下落と8%下落して谷を迎えています。




この同じ期間のGDXJの下落は−44%と−19%でした。




では、現在の投機筋ロング430K枚の状態から今後どうなると思います?
現在のトレンドが強くまだまだ上昇するかもしれません。ここで一休みとなるかもしれません。人によって見方が様々だからこそ相場が形成されます。

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