ゴールド先物6月オプション(5月28日 expire)はPut優勢、一方その後はCall優勢

 CMEゴールド先物オプションを見ると、直近6月ものOGM4(5月28日Expire)のOpenInterestに関して、Putの方がCallよりも大きい。Putは価格が下落した時オプション購入者に利益が出るもので、防御的ポジションが優勢といえます。一方、その後の先物オプションではどの月もCallが優勢です。Callは価格が上昇したときに購入者に利益がでるもので、上昇に賭ける積極的ポジションが優勢です。


https://www.cmegroup.com/tools-information/quikstrike/options-open-interest-profile-metals.html



7月もの(OGN4,6月末Expire)には6月ものほどに大きなOpen Interestが無く、Option Writer(オプションの発行側、売り手)の願望が反映しづらい状態です。ゴールド先物オプションは12月ものと6月ものが特別大きくなります。この2つは入札期間が他の月よりも長期になるため多量のOptionが積み上がるような仕組みになっています。そのためオプション発行者の願望がより市場価格に反映されやすくなります。


Max Pain Strike Priceも先になるほど大きくなっており、Option traderは今後のゴールド価格が上昇することに賭けています。

直近のOGM4(5月28日 Expire)が満期を迎えると、Option Writer(オプション売りて)の願望が意味を持たなくなり、相場が大きく動くのではないかと想像しています。


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