2020年2月のような出来事を待っている。
不景気になり株価が下落するとゴールドも売られる。しかしその下落はほんの少しですぐに回復する。現物ゴールドを長期に持っているときはさほど気にならない。むしろ買い増しのチャンスだ。
一方金鉱株は一般株式の下落に大きく反応する。ニューモント・マイニングはSP500にも採用されているので、さもありなんだ。
一般論だが、FRBが金利を引き下げ始めると、ゴールドが局所ピークを迎え、株価は下落し底を迎える。この株価底値のすこし前にゴールドも金鉱株も底値を迎える。
2020年はじめには中国でコロナが大騒ぎになり、またCMEオープンインタレストもManaged Moneyのネットポジションも買われ過ぎでとてもわかり易かった。金鉱株ショートのタイミングもその後の底値でのロングタイミングもわかりやすかった。特に底値が金曜・月曜になり週末に十分に考える時間があった。
今回はゴールド価格を動かしているのが中国で、CME先物にもGLDやIAUに過熱感がなく、タイミング把握が難しい。
米国十年債の金利下落やSP500の下落、VIXが目安となるだろうか?
2008年にも同様のことが起きている。FFR利下げをきっかけに、ゴールド局所ピークその後株価下落、金鉱株下落、株価底値の前に金鉱株底値。ただこのときは出来事の進行が2020年ほどに早くなかった。十分に考える時間があった。また、このときもゴールド価格を主導しているのはCME先物だったのでOpen InterestやManaged Moneyのネットポジションを見れば過熱感を把握しやすかった。
FFR利下げは株式にとって良い出来事ではない。FRBは株価を上げるために利下げをするためではない。経済の先行きに不安を持ち利下げをするわけだ。すでに、もうずいぶんと長期間にわたりLeading Economics Indexはマイナス状態なのだ。