ゴールドの値動きに関して

2週前にはゴールド価格も大きく変動しました。今後どうなるかを考えてみると:

FEDの巨額量的緩和はゴールドにとって魅力的です、2009年の再来となる可能性もあります。FEDの政策の効果は数年続くはずです。ただし市場参加者が株式に不安を持ちながらの回復となったときです。QE1,QE2ではゴールドも上昇しましたが、QE3はオープンエンド型の量的緩和で、必要に応じていくらでも?緩和するというものでした。そのため市場参加者は株式市場は政府が保証してくれるとゴールドに見向きもしなくなりました。

ゴールド先物市場は最近急速に証拠金を増やしており、投機筋はポジションを減らしています。これでは先物市場でゴールドを押し上げる力は弱まります。ただし先物がゴールド価格を動かす力は短期的なものです。投機筋のポジションは短期視点ですのですぐに変化します。


ゴールドETFはというと、最近の株式混乱でGLD保持高は着実に増えています。これはゴールドにとって好ましいものです。このゴールドETFの影響力は株式市場の混乱に依存します。市場参加者が株式に大きな信頼を持つとゴールドは軽んじられます。
ただし、ゴールドETFの保持高変動は先物市場ポジション変動ほどに大きくは有りません
もう一つの要因は現物市場なのですが、これはリアルタイムデータがありません。WGCの四半期報告を待つしかありません。ただし小売店では現物ゴールドが品不足になりプレミアム額も大きいようです。米国ミントの金貨銀貨は売り切れ状態です。特にシルバーの現物プレミアムは大きいようです。


先物投機筋のポジションだけを見るとこれから下落しそうに見えますが、必ずしもそうではなさそうな予感です。あくまでも予感ですが・・・。

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