ゴールド先物投機筋ポジション確認
ここ数ヶ月ゴールド価格変動は狭い範囲にとどまっています。ではこれからどうなるか?先物市場ポジションとETF現物ゴールドの推移から考察してみます。
相場の熱気を示す先物市場OpenInterstはかなり減っています、今回の上昇が始まった2019年6月のレベルです。ただ過去5年を振り返ると、確実に底を打ったと感じるのは400K枚前後ですが、まだそこまでは達していません。投機筋のLONGポジションもかなり低下し2019年6月レベルにまでなりました。ただしこれも過去5年を振り返ると強い反騰が始まるのは200K枚前後でありそこまでは達していません。また投機筋SHORTポジションもとても少なく、これからショートスクイーズが起きるような状況ではありません。
では、先物投機筋のLONGも減り先物市場の熱気が冷めているのにゴールド価格が維持されているかというとゴールドETFへの資金流入です。近年は手数料の安いIAUがGLDに迫っています。今年3月の株式混乱後、株式投資家はヘッジのために資産の一部をゴールドETFに移しています。この傾向はまだ収まっていません。この傾向が続く限りゴールドの大きな下落はなさそうに思えます。
というわけで、先物市場、ゴールドETF現物増加速度はともに2019年6月レベルとよく似た状況です。ただ2015年年末ほどの極端な状況にはありません。
これからどうなると思います?