ゴールド先物ポジション確認12月1日

 ゴールド1800ドルの大台を超えるのに心理的抵抗がありましたがそれを超えると200DMAも8月からの下落トレンド下値抵抗線も超えました。ではこの下落はここで終わりか、まだ下落が続くのか、これが最大の興味です。特に、11月23,24日の比較的大きな下落は誰が売ったのか気になります。


ゴールドETFはその現物保持高が毎日開示されますが、ゴールド先物ポジションに関しては火曜閉場時のデータが金曜遅くに開示されます。ところが先週は祝日があったため、24日閉場時データ開示がつぎの月曜遅くになりました、日本時間で数時間前のことです。


これを見ると先物投機筋LONGはまだ385K枚もあり、その前の週393K枚とそう変わりません。先物投機筋は売り込んでいなかったのです。まだ400K枚に近くAll-in状態です。というわけでこの1週間ほどの下落はゴールドETFによるものでした。たしかにGLDからの資金流出はかつて無い速さのままです。少なくとも昨日までをみてGLDからの資金流出は止まっていません。これがいつ反転するかですが、GLD、IAUトレーダーがどの時点でゴールドが安すぎると感じるかはよくわかりません。一方先物投機筋のLONGでは彼らはとても強気でAll-in状態です。ただいまは弾が尽きた状態でこれ以上の買い増しの可能性は低いと思われます。

相場なので絶対は無いですが、過去のゴールド上昇の起点を見ると投機筋LONGがもっと少ない時点から上昇が始まっています。例外は今年年初からの上昇ですが、このときはゴールドETFに急速に資金が流入しています。

私が興味があるのは金鉱株ですが、GDXJは200DMAに触れた後、ゴールド下落にも関わらず、反転上昇しています。金鉱株トレーダーはゴールド下落はもうこれ以上の下落の可能性は低いと見て買い優勢です。


これはGDXJ / GLD を見るともっと顕著です。


これと裏返しのことが今年7月にも起きています。ゴールド価格が上昇したにも関わらずもうゴールド上昇は天井だとみてGDXJが売り込まれました。ただしこれは何度も繰り返されています。GDXJの本当の天井は8月に入ってからでした。事前に天井値や底値がいくらでそれがいつ起きるのかを事前に予想するのはできることではないのです。ただしこういうゴールド価格と金鉱株の逆行が起きるということは底が近いということです。7月の例をみても、こういう逆行を何度か繰り返して本当の底になるとは思いますが、相場のことなのでもしかすると今が底値かもしれません。こればかりは後になって振り返らないとわかりません。

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