地球温暖化と電気自動車

 先日のNHKニュースで二酸化炭素濃度が観測依頼過去最高になったと報道していた。でもハワイの二酸化炭素観測数値は観測当初1950年代から単調増加だ。減ったことはない。地球の環境変化は数十年の数値で判断できるものではない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%83%AD%E3%82%A2%E8%A6%B3%E6%B8%AC%E6%89%80

この二酸化炭素濃度増加という事実を受け止めながら1960年代、70年代の少年雑誌の特集は毎年、これから小氷河期が来ると言うものだった。これは少年雑誌が出鱈目だったわけではなく、気象学者の共通見解だった。当時米国TIME誌の特集にも氷河期がやってくるというものが取り上げられていた。これをどう回避するかで、北極に炭を撒けば太陽熱を吸収して温暖化する、と真面目に議論されていた。皮肉なことに今は、北極に降り落ちるススで温暖化が促進すると、お馬鹿さんな研究者が論文を書く。

気候予想に大きな転機が訪れたのはゴア副大統領のときだ、クリントンが不倫騒動で身動きがとれないときにゴアのやり放題となった。彼は天才的ひらめきで温暖化予想を広めることにした。科学研究予算は温暖化予想を裏付けるテーマにだけ出し、これまでの大勢派であった寒冷予想研究者を締め上げた。議会で、温暖化の兆候など無い、と証言した国立研究所庁は即刻クビにした。

この業績で彼はノーベル賞をもらい、「不都合な真実」で世界的興行成功を収めた。一族が石油会社を経営しているが、温暖化ヒステリーのおかげで石油価格を高値に釣り上げることもできた。石油需要が膨大だったあの第二次世界大戦当時でも石油価格高騰はなかったのに、実に巧みだ。

http://www.garbagenews.net/archives/2332069.html


気象学者の間では炭酸ガスが温暖化をすすめるのではなく、地球の気温が上昇するときに1000年遅れで期中の二酸化炭素濃度が増えることが知られている。海水の二酸化炭素が出てくるのだ。生ぬるいビールで気が抜けるのと同じ原理だ。


最近、温暖化対策と称して電気自動車がもてはやされる。NHKのニュースでは温暖化対策で電気自動車が必須のように伝える。


でも、電気自動車で二酸化炭素を出さないためには原子力発電所が不可欠だ、発電所で石油を燃やして発電するくらいなら、ガソリンを直接内燃機関で動力エネルギーに変換したほうが効率が良いに決まっている。

しかも電気自動車はバッテリーに革命的な発明が無い限り一度の充電に1時間も要する。ガソリンの充填は1分程度だ。もし今の技術のままでガソリン自動車が電気自動車に置き換わるとガソリンスタンドが60倍も必要になる。街中が充電ステーションであふれることになる。NHKのニュースではこういう議論はせずに一回の充電での航続距離がガソリン並みになったと褒めそやす。

では、一体誰が電気自動車を推し進めるのか?

今の自動車のエンジンは過去100年のKnow-Howの塊だ、新興企業がトヨタと同じエンジンを開発しようとしてもそう簡単にできるものではない。あれだけの高温高速回転で今のような信頼性を得ている。昔は道端でよく車がエンストしていた。いまはそういうことは皆無だ。

新興勢力にとって、自らがのし上がるためにはパラダイムシフトするのが一番だ、競争の出発点を同じにすれば資本とエンジニアを投じれば競争できる。電気モーターはエンジンに比べれば遥かにシンプルだ。欧州はジーゼルという技術を持っていると喧伝していたが、その嘘がバレてしまった。中国にとっては今からガソリンエンジンやハイブリッドを開発するのでは当分は(永遠に?)トヨタにかなわない。

二酸化炭素出し放題の国が、温暖化対策という錦の御旗で自動車産業のパラダイムシフトができる。欧州もパラダイムシフトをしないとトヨタにかなわない。


でも、充電技術に革新的変革が起きない限り電気自動車が増えると充電ステーションで頓挫する。



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